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BBKY-weeekly

画文業・ばばかよが小4双子と暮らし流れゆく日々のなか、何かしら記していきます。

へびおばさんが作るハヤシライス

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ガッシャーン! 9月のある日の夕方、鎌倉からの帰り道、クロスバイクで思いきり転倒。

アスファルトの轍とヒビが融合した場所にタイヤがはまり、「まずい」とよぎった直後の惨事。3秒間は脳がショートしたように視界無し、自分がこけたこともわからなかった。右ひざあたりの激痛で正気に戻る。そろっと右足に力を入れてみると動いたので骨折してはいないと判断。しかし強烈に痛い。わたしはずずずと蛇な動きで這って道路の端に寄った。楳図かずお『へび少女』のへびおばさんやん。

そこに、派手な転倒音を聞きつけた道路前のお宅の住人が駆け出てきてくれた。推定80代・160cm越えのすらりとした白髪老婦人。おそるおそるスボンの裾を上げると、膝の皿から3センチ下がぱかーんと開いている。白目。「大丈夫? これ使って!」白髪老婦人がロキソニン湿布と絆創膏を差し出してくださり、黒目に戻る。「本当にありがとうございます」厚意に応えつつ、絆創膏は肉の裂け目から少しずらして貼る。

外科へは、自分で車を運転して行った。病院までの往路、激痛激しく屈伸操作あやうい右足で事故らぬよう細心の注意を払う。無事に到着。やればできる子、YDK。その前に、自転車転倒する前に少し注意を払っておけば、今、運転中に細心の注意を払うこともなかったのだ。結局、8針縫った。

 

夏休みくらいから、前にも増してうちの双子のキレる頻度が高くなった。一週間のうち6日、または7日(つまり毎日)朝5時起床直後の第一声から「ちょー最悪~!」不満主張が発せられる。毎朝、双子のうち片方の機嫌が悪く、八つ当たりされた方とケンカがはじまる。体がぶあつい息子の5時の叫びはフルボリューム、だいぶ前ニュースになった騒音おばさんより音量大のデシベルで、この騒ぎでご近所に通報されないことを不審に思う。「まず落ち着きなさい」沸いている小3男子を穏やかに制して収まるわけもなく、叫ぶ子どもに馬乗りになり「落ち着きなさい!」結局はほぼ脅しになっている。誰か、馬乗りになってるわたしに「あんたが落ち着きなさい」とつっこんでくれ。

「おかーさん、気ぃくるいそう」絶望のあまり、こぼしてしまう。たー「わーくんが大声出すから、オレの気がくるう」、わー「たーくんとおかーさんが言い合う声で、オレの気がくるいそう」、この先3人もれなく気がくるう。

 

足の傷の抜糸が済んでホッとしたころ、ダンナが逗子に数日戻る。現在、東北で暮らしているダンナは1ヶ月に一度逗子に来ている。わたしにはめずらしく、最近ひどく疲れていることをストレートに伝え、晩ご飯調理を頼んだりした。足をけがしたことはなんとなく話さなかった。

日曜、少年野球の練習から戻ると、子どもとダンナは飲み物とつまみを用意して「探偵!ナイトスクープ」を見はじめた。初代・歌のお兄さんに50年焦がれ続けている50代の依頼者男性が、その歌のお兄さんに会うネタの放送を、「ヤバい」だ「キモ~」だの言い放ちながらだらだら見ている。TVを見ている3人を見やり、わたしは夕飯の支度に戻る。子どもたちにとっては、このたわいのない時間がリラックスなのかなぁぁぁぁあああ。手がかからないわりに喜ばれるハヤシライスを作ったら喜ばれた。やればできる子、YDK。汚れた野球ユニフォームの洗濯は、わたしがやるしか。ウタマロ石けんをもってしても落ちにくい泥汚れに挑むにはエネルギー不足を感じているのに。うー、やればできる子、YDK!

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