BBKY-weeekly

画文業・ばばかよが小4双子と暮らし流れゆく日々のなか、何かしら記していきます。

ハイヒール(漫才師)と岡崎京子さん考

遠方または他の理由で好きなままでも会えない人を、ふと思いだすのはなぜだろう。元気が出ない時に好きな人のことを頭に巡らせると、再び気持ちを持ち直し掴めない何かを信じられるようになる。心理的自慰か。 1999年出版のライブレポートマンガ拙著「トーキ…

白杖の人と歩くふしぎ道路

図書館から「予約していらっしゃる方がお待ちなので、至急返却ください」と、延滞本返却督促の留守電が入っている。やばし。すでに数日返却が遅れなことをお許し願いたい。 急いで返しに行く本は「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」 という人気シリーズの児童書で、読…

死なないつもりの夏休み

今年の夏はひどく体調を崩して一時はどうなることかと思った。 いつも通り家事育児をこなすのが困難になり、40代後半の更年期の娘が母に甘え滋賀からヘルプに来てもらったりもした。77歳の母は喘息が持病なのだが、新しい処方薬が症状に合い60代のときよりむ…

『はだしのゲン』と不鮮明な平和

息子が学校の図書室から『はだしのゲン』を借りてきた。小学生時代に通過儀礼として『はだしのゲン』を体験するのは、2017年も未だ続いているようだ。 わたしも小学校の図書室で読んだ。被爆の凄絶なシーンに恐ろしくなったことだけは憶えている。そのショッ…

2017年の♪スニーカーぶる〜す と「すち子」

夕方に「宿題あるんじゃないの?」と何気に声をかけたら「おかあさ~~ん~~~ッ!その言い方やめてよ!」いきなりたーくんがキレる。は? 「じゃないの?ってさぁ。ヤなんだよ。やってほしいなら宿題やってとか言ってよ」…ムズい。 日曜早朝「おにぎりの具…

この世界の片隅に『タッチ』と「ポール」

おかげさまで気がくるう前に事態は収束した。 小3の双子は1年ほど前から二段ベッドで眠る習慣になっていたのだが、10月中旬からわたしをはさみ双子と3人で一緒に寝るスタイルに退行させてみた。川の字寝はダンナの発案。川の字で並ぶと1年前より確実に狭…

へびおばさんが作るハヤシライス

ガッシャーン! 9月のある日の夕方、鎌倉からの帰り道、クロスバイクで思いきり転倒。 アスファルトの轍とヒビが融合した場所にタイヤがはまり、「まずい」とよぎった直後の惨事。3秒間は脳がショートしたように視界無し、自分がこけたこともわからなかった…

穴あきの日々をほどく

小2息子の長ズボンの膝や尻に空いた穴や破れの補修に追われる日々。つぎあては貧乏のマンガアイコンな上、2016年においては目立つため、穴の裏に当て布をし破れた穴の周囲をかがり縫いする手で対応している。かがり縫いの跡が、わたしの技量も響いて十分貧…

町田氏とこたつとわたし

昨日までの長袖1枚の陽気から一転、いきなり気温が下がり寒い。そのうえ小雨が降っている。晴れていれば自転車で坂道を急降下し、急げば自宅から逗子駅まで5分のところだが、雨のなか20分ほど歩いて駅へ向かう。 9月から河出書房新社のHPで無料公開されてい…

総白髪の老婦人からいただく雪の宿

今住んでいる地域の自治会は、引っ越ししてきたばかりの家がご近所と顔見知りになる目的で、区の班長をいきなり務める慣習になっている。ちょうど3年前、引っ越し当時に前任班長だったKさんが、うちに班長の順番が回ってきたことを伝えにいらした。 Kさんは…

生活テトリスと焚き火

冷蔵庫内に眠らせていた自作の干しぶどう酵母瓶の存在を、買ったドライ酵母を使ったことで再び意識した。半ば安置の領域だったが、処分の前に酵母の生死を確認しなくてはいけない。瓶をふってみるとしゅわっと酵母液は発泡し、匂いをかいでみると白ワインの…

焼きたてパンと平和でない日々

息子が通う小学校では、10月中旬に催される運動会に向けて練習が連日行われている。リレーの選手選考があったり普段より走る機会が多かったせいか、前の晩に息子・たーくんが突然「おれ、朝走ることにする」と言いだした。うちの双子は足が遅い。やつの提案…